『「その日暮らし」の人類学~もう一つの資本主義経済~ (光文社新書)』
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ISBN:B01JKO3OYA
私たちはしばしば「働かない」ことに憧れながらも、成果を追い求め、今を犠牲にしてゴールを目指す。しかし世界には、そうした成果主義や資本主義とは異なる価値観で人びとが豊かに生きる社会がたくさんある。「貧しさ」がないアマゾンの先住民、気軽に仕事を転々とするアフリカ都市民、海賊行為が切り開く新しい経済圏……。彼らの生き残り戦略から、働き方、人とのつながり、時間的価値観をふくめた生き方を問い直す。
はじめに
プロローグ Living for Today の人類学に向けて
勤労主義と怠け者主義のねじれ
未来のために現在を犠牲にする?
インフォーマル経済、海賊行為と Living for Today
第一章 究極の Living for Today を探して
直接体験の Living for Today
最小限の努力で生きる農耕民の世界
分け与えることの道徳?
Living for Today とアソビ
第二章 「仕事は仕事」の都市世界——インフォーマル経済のダイナミズム
仕事さがしの日々
ジェネラリスト的な生き方と生計多様化
「前へ前へ」の暮らし
「仕事は仕事」の人生がもたらす豊かさ
第三章 「試しにやってみる」が切り拓く経済のダイナミズム
東アフリカ諸国間交易の活性化
「仕事は仕事」と「殺到する経済」
ジェネラリスト的な商売戦略
ネズミの道と小商い
商店街のインフォーマル化
「わたしの運」がみんなの運に変わるとき
第四章 下からのグローバル化ともう一つの資本主義経済
中国へ——香港のチョンキン・マンション
香港から中国本土へ
アフリカ人交易人と中国商人との関係
仲介業者としてのアフリカ系交易人
「騙し」を含む実践知
インフォーマリティの再考
第五章 コピー商品/偽物商品の生産と消費に見る Living for Today
法的な違法性と道義的な合法性
山塞文化とLiving for Today
中国のゲリラ携帯と山塞革命
山塞企業の極限戦とインフォーマル経済
まがいものとしての中国製品
コピーや偽物がないと困る
中途半端なオリジナルよりも、最低限機能を満たしたコピー商品
いまあるお金で買えるモノ
だらだらとした衝動買いとコピー商品
「使い捨て文化」をどう捉えるか
アフリカン・ドリーム?
中国系商品とコピー商品
顔の見える範囲とインフォーマル性
第六章 <借り>を回す仕組みと海賊的システム
<借り>の哲学
「借り」から「負債」へ
画期的な送金システム
無心や返済を拒否する状況の喪失
小さな贈与と返済猶予時間
携帯を使った詐欺
<借り>を回すシステム
資本主義から海賊的システムへ
エピローグ Living for Today と人類社会の新たな可能性
Living for Today が織りなす経済のかたち
インフォーマル経済と Living for Today
あとがき